カトコウ

太陽の牙ダグラムのカトコウのネタバレレビュー・内容・結末

太陽の牙ダグラム(1981年製作のアニメ)
4.5

このレビューはネタバレを含みます

スパクロに参戦した、80年代
ボトムズと同じくよく名前を聞く高橋監督作品

事前情報として
ロボアニメだが主役の活躍が
物語の主軸である植民星の独立戦争の
決着には影響しなかった

ということだけ聞き

肝心なネタバレのようでいて
その実、じゃあ主役たちの活動と
独立の是非がどのくらい乖離しているのか

と注目しながら
70越えの話数を途中中断しつつも完走したわけだが

結果
めちゃくちゃ面白かった
革命、独立を植民星というSF設定で描いていて
兵器としてのロボットたちも
80年代からしても現代としてもまだ、未来の兵器ではある

けど
話の中身は、渋い、骨太で堅実な
革命の大河ドラマ

主役が体制側の長の息子で生まれは恵まれているが
反体制のゲリラの青年たちと肩を並べて戦うことになり
反体制組織として信念を核にして
大きくなっていき体制に迫る物語

ほとんどの話が無駄にはならず
着実に、堅実に物語が進んでいく

普通政治劇はそんなに好きじゃないんだが
敵味方ともに、会話劇で舌戦を広げるにしても
戦場で指揮をとるにしても、兵卒として戦うにしても
基本的に信念と熱意を持った人物がほとんどで
キラキラしたイケメンキャラなんてほとんどおらず、
かなりの数のおっさん、おじさま、イケおじ、おじさん、おじいさん、おっさん。
だけど魅力的にうつるキャラクターになっている


さすがに話数多くて
後半の戦場いくつかは
そんなに重要じゃないかなあ?と思わなくはないけど
全くの無意味という話はないと思う

今これをリメイクしたとして
同じ魅力を出せないと思うほど
当時の作画、当時の脚本演出、当時の作品だからこそ
魅力あふれる作品になってる

話数以外はかなりおすすめできる作品
ただし戦争ドラマ的なものに耐性があれば
カトコウ

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