少しレトロ感のある個性的なタッチの絵と、要考察な難解ストーリー。
初回、冒頭から、とある中学校が生徒と校舎ごと異次元だかパラレルワールドだかに”漂流”している。漂流した際に中学生たちはそれぞれ異なる超能力を身につける。以降、彼らが何とか元の世界に帰ろうともがく姿が描かれる。
そもそも、なぜ漂流したのか、なぜ超能力が備わったのか、なぜいろいろ異なる世界が存在するのかなど、大小諸々の疑問に答えは示されず、何だこれ⁈感はかなり高い。
まあ、多感な中学生たちのそれぞれの心象風景が具現化されてる、的な解釈なのかなあと思う。ちょうど「不思議の国のアリス」的な思春期特有の将来に対する漠然とした不安や、異性に目覚める感じなどが描かれているのだと思う。
私は、とっくにその世代からはほど遠く、ああ、そんな時代もあったなあとノスタルジックな感じで観ていて、わからないなりに不思議と面白かった。