えな

陽あたり良好!のえなのレビュー・感想・評価

陽あたり良好!(1987年製作のアニメ)
3.8
原作知らず初見。野球が出てくるのかもわからず見始めた。

前半、女性への男性の態度が古くさくセクハラが多くてモヤモヤして、これが最後まで続くのかなあと思ってたら全員が野球をし始めた。
野球の試合はかなり面白かった。克彦さんが帰国してきたはじめの決勝戦、俊足選手の面白さが描かれててみごたえあった。これがいちばん面白い試合だったかも。
H2の木根に似たミキモトってキャラがいい加減なのにたまに真剣になるのが好きだったけど特に良い役柄に昇格することもなし。さみしい。

中盤、勇作の追い上げがはじまる。もともと素朴なやつだったけど、ロミオとジュリエット、クリスマスあたりから露骨に善人になってきた。やることバイトばかりで面白みはないけど、いいやつ。でもそこまでの魅力はない。タッチのときも、新田のほうが良くない?と思ったけど、今作も克彦のほうがよさそうに見える。

終盤、なかなか決着がつかずモヤモヤ。勇作は野球をするのか、ケイコ×丸山+ミキモトのことも、そして勇作と克彦どっちにするのか。何も決まらずもう一波乱あるかと思ったけど特に決定打もなくラストシーンへ。かすみの「ケイコちゃん野球部に戻ってから性格悪くなったね」って言葉で2人が仲良くなった感じする。2人の友情も深く描いてほしかった。下宿のメガネの子のエピソードもなく、海で出会ったマリアもライバルになるかと思ったけどとくに活躍がなかった。てっきり父親とおばさんが結婚してマリアも下宿するのかと思ってたのに。全体的にまとまりがなくてふわふわしていた。
アニメの公開はナイン→タッチ→陽当たり良好だけど、原作はナイン→陽当たり良好→タッチなので手探り感があるかも。
どれも中途半端ですっきりしないけど、先が気になって結局48話全話観るほどには面白かった。
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