和哉

ソードアート・オンラインの和哉のレビュー・感想・評価

ソードアート・オンライン(2012年製作のアニメ)
3.0
今時っぽいネタとシリアスな設定でそれっぽく飾ってはいますが上っ面だけなぞるような話ばかりですし、色々とこじらせまくった自己陶酔系の主人公の為だけに世界が存在し、脇役キャラクター達は主人公を引き立てる為+予定調和の結末を迎える為に用意された”道具”感が強すぎるのでキャラクターが生きている印象がなく深みがないので魅力を感じません。
特に悪役キャラに関しては主人公を輝かせる為に用意されているのがあまりにもあからさまに伝わってくるので「うまく生きられないタイプでも輝けるんだよ!皆を救うカッコいい主人公になれるんだよ!こういうのが見たかったんでしょ?」といった感じで主人公・視聴者を総力をあげて接待する作品としか感じられませんでした。

それでも序盤のサチ関連あたりまではデスゲーム設定を活かした緊張感と切なさがあってそれなりに楽しめたのですが、上で書いたように自己陶酔MAXな主人公や共依存にしか見えない主人公とアスナの恋愛要素やイカれているにも程がある気持ち悪い家族ごっこ等が畳み掛けてきてメンタルを病んだ子達に対するカウンセリングを見ているようで無理でした。
変にガワだけはきちんと作られている事と最初はそれなりに見る事が出来たので変に少しだけ期待してしまったので余計にがっかりです。
和哉

和哉