ぼっちザうぉっちゃー

シスター・プリンセスのぼっちザうぉっちゃーのレビュー・感想・評価

シスター・プリンセス(2001年製作のアニメ)
3.3
多いよ。十二人は。妹が。んで離れの島が舞台って。一歩間違ったらデスゲームになっちゃうよその設定は。

そして本土?自体も学歴至上主義のディストピアのような灰色の世界。そこから隔絶されたこれまた奇妙なユートピア世界へ迷い込むような感じは、今の異世界転生の先駆けのようなものにも思える。

舞台となる島は、欧風だったり和風だったり渾然一体とした街並みと、同じ顔した島民たちに薄い友人、などどこか『トゥルーマン・ショー』のような作り物感もあり、テーマパークみたいで楽しい。そして山と海、すぐそばから自然の香りがするのもいいな。

あとこういう昔の、ザザっと描き加えたような髪のキューティクル(ハイライト)が割と好き。
今じゃあまり見ないキャラ割りで、しかも十二人。一人ひとり個性的ではあるが、さすがに覚えられない。(よく隠し通せたな。)
個人的には咲那cv堀江由衣と、千影cv川澄綾子が好き。ほぼcvだけだけれど。あといまさら、亜里亜のcv水樹奈々に衝撃を覚えている。

ラスト本土に連れ戻されながらももう一度島へと戻る様は、反復による現実からの強い逃避という意味合いにも思えて、その究極系として転生、生まれ変わりとかいう発想がポンと出てきてても不思議じゃないなと思った。
そしてここでも埋もれた過去の記憶にルーツがあったりする。

2クールずっと変わらないOP好き。