折光

ふたりはプリキュア Splash Starの折光のレビュー・感想・評価

ふたりはプリキュア Splash Star(2006年製作のアニメ)
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プリキュアマラソン完走8作目

他作品と比べるとアイテムが全体的に魅力に欠けてて、玩具が売れなかった理由がなんとなくわかる。(初代に似せたことで児童や親が混乱したりアニメファンが拒絶したりしたってのが大きいらしいけど)

ただ、設定はかなり凝ってて話も王道。一本のアニメとして見ると結構面白い。つーかプリキュアシリーズでも最高傑作。
シリーズ構成も五行属性の敵幹部が7話ほどの周期でどんどん入れ替わっていく展開で飽きさせず、そしてラストは復活した彼らと成長したプリキュア&寝返った元ライバルで総力戦。それを乗り越えてラスボスとビッグバン以前から存在するとか言い出す真の黒幕との最終決戦にもつれ込むと理想的、いや完璧。ヒーローのモチーフが花鳥風月ってのもオシャレだし、初期フォームの花を大地、鳥を空と対になっているものへ当てはめた名乗り文句もセンスが鮮やか。
「花開け!大地に!!」
「羽ばたけ!空に!!」
歴代プリキュアで現状一番好きな名乗り文句かも。ワードチョイスがシンプルかつ綺麗でホント良い。
しかもその「大地」と「空」という要素を最終決戦のどうしようもない最悪の状況で拾ってくるカタルシスはシリーズ屈指かと思う。

……これ初代2作の後に放送したから二番煎じに見えただけで、仮に最近になってから「原点回帰の初代オマージュ作」として放送してたらスゲーブームになった気がする。
ある意味早すぎた傑作なのかも
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