世界を壊し世界をつくる

GOSICK -ゴシック-の世界を壊し世界をつくるのレビュー・感想・評価

GOSICK -ゴシック-(2011年製作のアニメ)
4.2
図書館の金色の妖精と呼ばれ珍しがられるヴィクトリカと、春来たる黒い死神と呼ばれ忌み嫌われる主人公久城の二人が色々な事件に巻き込まれ、フレデリカの知恵の泉によって痛快に謎を解決していく2話、3話完結型のミステリーアニメを大筋として、本筋はだんだんと惹かれあっていく二人の恋愛模様を忠実に描いている。
二人の掛け合いや関係性を楽しむ日常パートとミステリーを解くシリアスパートとのギャップが面白い作品。
話が進んでいくにつれて少しずつ明らかになっていくヴィクトリカの過去や素性、二人の関係性にとても惹かれる。
テンポが良く、一世紀前くらいの時代背景やヨーロッパが舞台というのもすごく好み。
終盤あたりから徐々に話のスケールが広がってまとめるのにかけ足気味になっていた印象でしたが、数奇な運命に抗う二人の恋物語として上手く落とし込んだいい締めだったのかなと思いました。
opとEDも雰囲気とあっていて良かった。
あと、ヴィクトリカがかわいかった。