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岸辺露伴は動かないのkkkのk太郎のレビュー・感想・評価

岸辺露伴は動かない(2021年製作のアニメ)
4.0
ジョースター家と吸血鬼ディオ・ブランドーの時を超えた因縁を描く猟奇的冒険活劇『ジョジョの奇妙な冒険』に登場するキャラクター、漫画家の岸辺露伴を主人公に据えたスピンオフ作品。

岸辺露伴が体験した恐怖の出来事を、1話完結の形で描くミステリー・ホラー。

肉体改造に取り憑かれた青年、橋本陽馬を演じるのはテレビアニメ『僕のヒーローアカデミア』シリーズや『ヴァイオレット・エヴァーガーデン』シリーズの内山昂輝。

原作は荒木飛呂彦の読み切り短編。
これは定期的に連載しているわけではなく、荒木先生がたま〜に描いてくれるものなので、雑誌の掲載が決まったというニュースを見ると宝くじが当たったような気持ちになれる。
2021年現在までに8本+GUCCIとのコラボ漫画1本、さらにルーヴル美術館との連動企画作品『岸辺露伴 ルーヴルへ行く』(これは大傑作!!)が発表されている。
一応完結はしていないので、今後も連載の合間に発表されていくのではないでしょうか?

本アニメはDVDやコミックスの映像特典、またはOVAとして2017年から1話ずつコツコツと作り続けられ、今ようやく4話までが発表されたという状況。
多分今後も折を見て、残りの原作をアニメ化していくのだろう。

第1話である「懺悔室」。実はこれは原作ではエピソード16。とはいえ16番目に発表された作品だと言うわけではない。これが初めて雑誌に掲載されたお話で間違いない。
実はこの『動かない』シリーズ、荒木先生は何を思ったのか時系列をシャッフルして発表しているのです。
原作では「六壁坂」がep2で「富豪村」がep5、「ザ・ラン」がep9となっております。
まあぶっちゃけ、このシリーズに時系列とかほとんど関係ないし荒木先生も細かいことを気にしないおおらかな性格なので、この時系列シャッフルに意味はほとんどないんだけど💦
ちなみに原作は、現状ep2、4、5、6、7、8、9、16が発表済み。
全てが出揃うのは一体いつになるのだろう…?
(2024年1月現在、さらにep10と11が発表されたので歯抜けになっているのはあと6つ。ちなみに2023年から連載が始まった第9部「The JOJOLands」では超久しぶりに露伴先生が本編に参戦!ベネ💖)

第4部のアニメ、個人的には大変不満があり途中で観るのを辞めてしまった。
だって、キャラデザが全然原作と違うんだもの。
5部、6部では原作寄りのデザインに修正されたのでまぁ良かったんだけど、なんで人気の高い4部であんな冒険をしたのか意味が分からん。

その点今回はバリバリに原作を意識した絵柄!
しかも、話数ごとにちゃんとその時の荒木先生の絵柄を意識したデザインになっている!!
グレートですよこいつはぁ〜〜っ!

アニメオリジナルな展開も少々あるものの、特に邪魔になっている訳ではないので何の問題もなし。
荒木飛呂彦ワールドが完全に再現されている。
ディ・モールト。良く学習してるぞッ!

お話が面白いことは言うまでもなく、アニメのクオリティは高い。キャラデザも問題なし。
だったらこの作品に文句がある訳がないじゃあないかッ!!

ぜひ、今後も継続して作り続けていって欲しい。
新たなストーリーがアニメ化されたら、その都度書き込んでいこうと思います。

※今回、NHKで一挙放送していたので視聴してみた。
最近のNHKによる岸辺露伴押し、最高じゃあないか。よお〜〜〜〜〜しよしよしよしよしよしよしよしよしよし。
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