日露戦争直後の北海道を舞台にアイヌの金塊をめぐり、強靭な生命力をもち日露戦争を生き抜いた軍人「不死身の杉元」とたくましく生きるアイヌの少女アシリパのコンビ、国家転覆をもくろむ反逆の情報将校鶴見中尉一派の実は幕末を生き延びていた土方歳三一味の三つ巴のサバイバルアドベンチャーの第4期。
第3期では舞台が樺太に移り、アイヌの金塊に隠された謎が明らかになり、終結に向けて北海道へ戻ってきたのが第4期の本作。はっきり言ってしまえば、ストーリーはほとんど進んでおらず、登場人物の過去や内面に迫るエピソードが続いた。
何のために金塊を探すのか自明のようだが、話が進むにつれていろいろなことが分かってくることで見失いかけていた目的を再定義するということは実は重要。壮大なストーリーの作品を観ていると、当初の目的を見失って、何のために戦っているのか、何のために宝探しをしているのか分からなくなることってよくある。
第4期を観終わって、第4期のテーマというかキーワード『愛』だったとは観る前には思いもしなかった。冷静に見れば正気の沙汰とは思えないストーリーも、愛と狂気が紙一重であることを考えれば納得できてしまう。
