淡い色合いの画面に、引き絞った空気そのものを弾くような毅然とした音が響くのがシンプルにカッコ良かった。
よく耳を傾けると聞こえてくる音のバリエーションや、同じ楽器を使うからこその振動の重なり合いなども面白くて、外連味と雅の両方が感じられた。
あと何気に珍しめな方言が強めに聞ける。
しかし主人公周りの関係性自体は悪くないんだけれど、実際の仲と衝突の感じがおざなりでいまいち部の発足と活動自体に気持ちが乗り切らなかった。
ほぼプロローグだけで終わってしまった感じなのでもうちょい雪が音を取り戻すまでの諸エピソードの積み上げが欲しかったところ。