もこもも

Cのもこもものレビュー・感想・評価

C(2011年製作のアニメ)
3.8
未来を代償にしたミダスマネーの奪い合い"ディール"に巻き込まれた主人公・余賀公麿の葛藤と成長を描いたオリジナルアニメ

タツノコプロ制作のノイタミナ枠
思ってた以上に面白かった
他にはない唯一無二の
斬新で魅力的な設定とテーマ
世界観とキャラも魅力的やし
デザイン、演出、楽曲も好き
ただのマネーゲームじゃなくて
金融や経済についても描かれてるから
ストーリーが面白くて夢中になる
EDは『東のエデン』で大好きになった
School Food Punishmentさんで特に好き

「金ってものは自分ではない
 何かの為に使ってこそ尊いと俺は思う
 君にはないのか?その何かが...
 ないならば探せばいい」

お金は大きなテーマやけど
未来に対する"選択"が
一番大きなテーマに感じる
共感させられることも多かったし、
こういう考え方もあるのかって
気付かされることも多かった
こういう明確な答えがない選択って
結局正しいか正しくないのかは
自分の捉え方次第なのかもしれない

「建物は右に傾いても左に傾いても軋むのです
 だから正しい答えなどないのです」

簡単に答えの出せない
多くの選択を迫られる公麿
自分の未来が奪われるのは嫌やけど
相手の未来を奪うことも嫌というところで
戦う覚悟を決めても悩み毎は尽きなく
11話を通して常に悩んでるぐらいやけど
この作品の問題はそれぐらい難しいから
主人公にもじれったさは感じひんかった
実際の人生もこうやって何かを奪ったり
何かを奪われたりすることはままある

ディールで戦う為に存在するアセット
そんな公麿のアセットである真朱の
心の変化を描いた7話がめっちゃ好き

「俺は永遠に今日に留まる」

金融街の崩壊とそれぞれの別れ
三國とQの別れも、三國と公麿の別れも
胸が熱くなったけどやっぱり
公麿と真朱の別れが一番胸に来る
洋画のような演出のキスシーン
悲しさもあったけど胸の温かみもいっぱい
ラストの「笑っときゃ良かったな」の
写真は胸がめっちゃじーんってなる

「今、いつもの40倍くらい
 あんたのことが好きだと思う」

OP : NICO Touches the Walls『マトリョーシカ』
ED : School Food Punishment『RPG』
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