おときち

あの日見た花の名前を僕達はまだ知らない。のおときちのレビュー・感想・評価

2.4
タイトルは知っていたけど、どんな話か詳細は知らず。
ふと見たら声優陣が豪華だったのに興味を持ち鑑賞。

うーん。まぁ。という印象。
「さぁここですよ!」「泣けますよね?」と言われているような場面がいくつかあり、ちょっと気になってしまった。


「あんなこと言わなければよかった」
「あんなことしなければよかった」
私にもそういう経験はある。
後悔に大小はなく、些細なことだったとしてもしっかり「後悔」として自分の中に残っている。

みんなくよくよするなよ。前を向いて生きようぜ。
人は誰でも何かしらの後悔や心残りを抱えて生きているもんだ。
超平和バスターズのみんなを見ていて、そんな風に「人生いろいろだよ。みんな引きずり過ぎ」なんて思ったのだが、そうか彼らは高校1年生で、あの事故は小学生の時の出来事か。
そうか、それはきついな。

つらい経験、幼馴染みとの死別。簡単に乗り越えられるものではないかもしれないけど、乗り越えられないものでもないと思う。
ただ、それを誰と乗り越えるのか、一人で乗り越えるのか。
どっちもどっちだ。

超平和バスターズのみんなが抱える後悔や葛藤は理解できる。
期せずして生きている(ある意味、取り残された)自分にできること、あの日に戻れるのなら、すべきだったことがあるのではないか。
でも共感までにはいかないのは、私がもう10代からは程遠いおじさんだからかな。


劇中に出てくる大人があまり好きになれなかった。
めんまの両親も、家の前でひそひそ話するおばさんも、「君は…」とかいう学校の先生も。ずっと放置だったのかよ?
めんまの両親にしても、気持ちはよくわかる。自分の娘に置き換えて想像したら、耐えられない。
でも、娘の死がどんな状況だったにせよ、ああいう態度は取らないと思う(自信ないけど…。そんな人でいたい)。
まぁめんまの父親も嫌だったけどな。そこでタバコ吸う?みたいな。


全11話と、ちょっと短いせいなのか、最後の方は駆け足で急にまとめられたような気がする。もう少しゆっくりでも良かった。
ぽっぽ、一番しっかりしていて、いい奴だと思うんだけど、ちょっと恋愛話になると外されてる感もあり、「ふーん」ってなる。


「はい、ここ!泣きポイントです!」
やっぱりそう言われてる気がする。


プロダクトプレイスメントを全否定はしないが、「サッポロ一番塩ラーメン」「ガリガリ君」「カントリーマアム」などなど、実在の商品が多数。
西武鉄道含め、リアリティは増すと思うけど、やはり広告感(広告代理店臭)みたいなものが気になってしまったかな。


戸松遥の演技が好き。
戸松遥が演じるとそのキャラクターの魅力が10%ぐらいアップするような印象がある。


秩父の風景やある意味、普通の街並みは好きでした。