Hiro

恋は雨上がりのようにのHiroのレビュー・感想・評価

恋は雨上がりのように(2018年製作のアニメ)
4.1
本当に心が洗われたアニメだった。ほぼ同時期に実写映画が公開されていたことは知っており観ていたので、こちらのアニメも観たいとずっと思っていた。瑞々しい世界観は同じくあり、アニメ特有の情景描写や登場人物の心情を細かく描くところが存分に発揮されていた。

ヒロインのあきらは純粋にまっすぐ店長近藤のことを好きになって、陸上を辞めたという壁にもぶち当たって悩む姿が等身大の女子高生っていう感じがして良かった。近藤はうだつの上がらない感じがまさにって感じがあり、それを平田広明さんが演じているというギャップも良かった。あきらと近藤の周りを取り囲む面々も個性的、かつ魅力的だった。

作画も素晴らしく、やはり雨の描写が印象的だった。音楽も素晴らしく、静かなシーンも、感情が溢れるシーンも、しっとりとした雨のように寄り添っている感じがした。登場人物の中にちょっとビジュアルがあまり好きではないキャラがいたり、話の内容は若干人を選ぶかもしれないが、純粋な恋愛としてだけではなく、諦めきれていない夢を抱いていたり、何か過去にわだかまりがある人にとってはグッと来るものがあるアニメなのではないかと思った。
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